面白い。
字をまともに書くというのは中学の習字の時間以来。
しかもその時は適当にただ時間が過ぎるのを待っていた。
その当時は字を書くことに興味を持てなかった。
字をきれいに書けることに何の意味があるのかと。
普段書かないような字を真剣に時間を使って書くのに何の意味があるのかと。
習字セットは重いし、書いていると手は汚れるし、赤でたくさん修正されるし。
良い思い出は何もなかった。
それでも筆ペンを習おうと思ったのは、大人になってから字が汚いことに恥ずかしさを感じ始めたから。
就職をしてから、何かと誰かに書いて渡すことが増えた。
メモ一つ取っても字が綺麗な人からもらうとなんか気分がいい。
自分がいざ人に渡そうとしたときの字の汚さに辟易していた。
社会人になって10年以上が経過してもその思いは消えず。
さらにこれから人にものを送って、そこに一言書き添えようという思いが出てきた。
そうなるとその字が汚いと思いも伝わらないのではと感じ、今回習ってみようと思うに至った。
知り合いの実家で教えてくれるとのことで、先週から通い始めた。
1時間だけではあるが、2回にして綺麗に書ける文字も出てきた。
昨日先生から言われて印象に残っているのは、
字をきれいに書くのには、長所を伸ばすということが言われるが、そうではなくて、その人の癖をまず無くすことから始めることが大事だと。
そうすることで自然と字は綺麗になると。
字は書き方があるようだ、書き方に沿って書けばきれいに書けるように出来ているらしい。
今までそんなこと誰も教えてくれなかった。
知らないことを知るのはやっぱり楽しい。