いえるの日記帳

「いえる」とは癒える、言える、家る場所を提供するお店のこと。店の名前は決まったけどサービスは未定。準備中です。

ツクツクボウシって何。

今日は穏やかな様子。

窓の外が風もなく、虫のうるさい声だけ。

昨日の夜は風が吹き荒れてただけにどうかと思ったけど、穏やか。

こんな毎日ならいいのにとどれだけ思うか。

と言いつつもそんなに劇的なことは起きてないし、大変なこともそんなにない。

最近はだいぶ平になっている。

平が実は一番いいはずなのにいつの間にか刺激を求めていた。

平の大切さを胸に今日も生きて行こうと思う。

 

なんであんなにも刺激を求めていたのだろうか。

刺激ありきで生きていたように思う。

刺激といっても別になんか過激なことを求めている訳ではなくて、

何かを選択する時に面白い方をただ選択するだけ。

何も起こらないような安パイを選ぶと言うことがなかっただけ。

それが刺激だと勘違いしていたのかな。

別に人と違う選択をすることが刺激的なはずではないのに、人と敢えて違う選択をしてきた。

そこがそもそもの間違い。

ベタを極端に嫌う感じ。

今振り返るとそんなに大した選択はしてないし、本当に思う方を選択してきたのか疑問に思う。

でも今の生活に対して害を及ぼしている訳でもないのでとりあえずいいかな。

 

蒸し暑い。

起きてすぐなのにすでに湿度の高さを感じる。

そのせいなのかここ数日眠りが浅いように感じる。

一昨日、昨日と寝返りしまくっている。

その都度眠りから覚めているような気はするが、気づいたらまた寝てる。

トイレに行きたくならないからまだそれだけでもいいことにしよう。

眠りの事について書こうと思ったけど、やめる。

 

なぜならツクツクボウシが今年初めて、この瞬間に鳴いたから。

ツクツクボウシってなんとなく切ない感じがする。

夏の終わりのような感じ。

もうすでに僕の中では夏は終わっているけど、ツクツクボウシは夏の終わりの季語な感じ。

小さい頃はなぜかツクツクボウシの鳴きまねをよくしていた。

なぜあんな変な鳴き方するんだろうと思ったからだと思う。

あんな変な鳴き方をするのはツクツクボウシ以外たぶんいない。

他の虫は同じ音を連発するだけ。

リンリンとかジジジジとかミーンミーンとかリーンとか。

だいたい単一の音だと思う。

なんて表現したらいいかわからない音もあるけど、ずっと同じ。

単調な感じで。聞いていると飽きてくる。

でもツクツクボウシは違う。

ツクツクボウシツクツクボウシと鳴いた後にさらにツクツクティーヨみたいな音を発する。

あれなんて表現したらいいかわからないけど。

ツクツクボウシツクツクボウシツクツクボウシ、ツクツクティーヨ、ツクツクティーヨ、ツクツクティーヨ、ティティティみたいな。

なぞの音を奏でまくる。

あれはすごいと思っている。

あんな不思議な音を連発できるなんてかっこいい。

セミはうるせいなとしか思わないけど、ツクツクボウシは何とも言えない感情になる。

しかもツクツクボウシってそんなに大量に発生する訳ではないから、鳴いた時の音が際立つ。

クマゼミだと大勢の中の一匹で合唱って感じだけど。

ツクツクボウシは独唱みたいな感じ。

めちゃくちゃ目立つ。

そこがいいのかもしれない。

その他大勢でないところが良いのかもしれない。

結局は目立つ存在に憧れるところがあるのかもしれない。

違うか他と違うけど普通にやっているところが羨ましいのかもしれない。

人間だと他と違う行動をしようとすると子供の時なんかは即座に制止がかかる。

皆と同じようにすることが求められる。

別に悪さをしようとするわけではないけど、みんなが行儀よくしている時に動き出すとだめな人間扱いされる。落ち着きがないと評価される。

それが嫌だったのかもしれない。

幼心にそういう思いがあり、変な存在であるツクツクボウシに共感をしたのかもしれない。しらんけど。

当時の気持ちは全く覚えてないし、なんでそんなにツクツクボウシに熱狂したのかはわからないけど、もしかしたらそんな気持ちがあったのかもしれない。

とりあえず僕自身も変なやつだと認定されていたのは間違いない。

常に先生の目があったから。

若手ではなくて、ベテランの先生が常に僕の周りにいた。

特に幼稚園の時に。

一番変だったのかもしれない。

自分では全くそんな気はないのに。

 

でも今振り返るとそうだったんだろうとは思う。

周囲とは違う感じで、どこか置いてけぼりな感じ。

別にいじめられてたとかではないけど、ばっちり感覚が合っているというのはなかった。

だからいつでもちょっと寂しかったんだろうと思う。しらんけど。

とりあえず気兼ねなく話ができた人はいなかったと思う。

ましてや僕は暴力的だったので、厄介者扱いを受けて周りも刺激しないように対応してくれていたのだと思う。

それが一層寂しさを感じさせたのかなと思う。

 

昔を思い出してちょっと寂しくなっている。

これ以上思い出すのは止めておこう。

そういう幼少期があったのかと今になってなるほどと思う。

 

ツクツクボウシはこういうことを思い出させるから、今でも聞くと寂しいというか切ないというか。そんな感情にさせるんだと思う。

 

熟睡出来てないからかネガティブやな。

まあ今日はこの辺にしておこう。

 

大丈夫、きっと上手くいくよ。