いえるの日記帳

「いえる」とは癒える、言える、家る場所を提供するお店のこと。店の名前は決まったけどサービスは未定。準備中です。

今はすごく安定している

今の職場に来てからすでに3年目を迎えている。そして感情の高ぶりもなく、淡々と仕事を続けている。

ここ数年こんなことはなかった。常にいつ退職するかということが頭にちらついた状態で働き続けていた。

会社に対しての不満。この先に対しての不安。このままでいいのかという焦燥感。

本当に常に何かによって揺らぎを与えられ続けていた。こんなにも人の心というのは揺らぐのかと思ったぐらいに常にぐらぐらな状態だった。

それに住んでいる場所もここで一生暮らすのかと思うと不安なところもあった。地元から遠く離れて暮らしていたので、知人も少なく、職場以外で知り合うということがほとんどなかった。

すごくざっくりまとめるとおそらく寂しかったのだと思う。

一人でいることにおいては特に寂しいと感じることはないし、一人でいる方がいいのだけど、人生においてというのかこの先もおそらく一人で生活するのかと思うとなんか思うところがあったのかもしれない。

特に今の一つ前の職場ではそう感じた。全てが他人行儀に見えたというか。人任せの職場で責任を取るポジションにいたので、孤独を感じたのかもしれない。あれほどつらいことはなかった。

その前の職場でも責任を取るポジションではあったが、全員が協力的に働き、和気藹々としていたので、一人で生活していても孤独を感じることはなかった。

そして今の職場はというと和気藹々とはほど遠く、協力的な雰囲気もあまりない。でも責任を取るポジションではないので孤独を感じることはない。一人で自由に動いている。他人のために何かをするというのが苦手なのかもしれない。そういった行動を取らない方が気持ちは安定するようだ。

他人のためにと考えるとどうしても心が窮屈になる。そして孤独をなぜか強く感じるようになる。自分と他人のためにとなるとそんなに窮屈さを感じることはない。

他人のためになるとすごく顔色を窺うし、自分の意見を言えなくなってくる。そうなると常に胸のあたりが苦しくて、夜もあんまり休めない。次の日は朝起きるのが嫌になり、ダラダラと過ごしてしまう。あんな思いはもうしたくない。だから責任のあるポジションには決してならない。そこだけは断固拒否したいと思う。そうしないと会社勤めは続かないように思う。身に合わないのだと思う。会社に勤めながらも自由にいたい。

だったら独立して自由にしたらいいようにも思うが、今のところそうは思っていない。

それは今の仕事が素晴らしいと言うより、独立する勇気がないのが第一。

独立して養って行けるとは思わない。かと言って自分一人だと余計に独立していないだろうなと思う。

表向きは飄々としているように装っているが、内心は常に弱気でチャレンジすることを苦手とする。勢いで乗り切ることはできても計算して行動するということができない。

だからと言って自分を責めるような気持ちはないけど、まだそこまでやりたいと強く思うことがないのも確かである。

とりあえず現状はある程度満足出来ている。だから辞めようとは思わない。いつも辞めようと思うのは1年働いてみて、今後どうしようと言うのが頭の中に湧いてくる。前の職場は1年働いた後、あと1年が限界だなとすぐに判断できた。その前の職場では1年働いて、あと3年だなとふと感じた。今の職場では1年を終えた時点でも何も思わなかった。まだいけるんだと思う。2年目を終えてもなんとも思わなかった。

それが昨日か一昨日に急にあと5年だなというのが頭の中に湧いてきた。なんで5年かはわからない。でもだいたいそれに沿って行動するのが僕なので、あと5年。その後に何をするのかどこに行くのかを考える。逆算して考えて行くことで今何がしたいかはわかるかなと思う。

でも今の生活が結構満足しているし、安定しているので、そんなにすぐには出てこないかもしれない。

今の生活が安定しているのは家のことが安定しているからに他ならない。食事や洗濯、掃除、買い物など家事全般を妻がやってくれている。帰ってきたら話ができる。休日はどこかに一緒にでかける。それができているから安定しているに違いない。

伴侶というのはなによりも僕の人生において一番欠けていた部分だったのだと感じる。それだけ重要だとは20代の頃は全く感じたことがなかった。年齢と共に思考も嗜好も変化していくのだなと改めて感じた。

この先どんな変化が待っているのか楽しみだ。

 

大丈夫、きっとうまくいくよ。