共感する力というのはどのように育つのでしょうか?
これまで35年生きてきて、実のところ他人に共感するという感情を感じたことがないかもしれません。
このように文字にしてみると結構キテルナって、客観的に思います。
かと言って、涙を流したことがないなんてことは全くないですからね。
トイストーリーを見て泣くこともあるし、スラムダンクなんて何回読んでも同じところで泣きますからね。「安西先生バスケがしたいです。」でまず泣きますし。
架空の話には感情移入できるというか、ここに何の責任も生まれないから、のめり込んでも大丈夫だという安心感からか、共感というのか感情の揺れ動きが起こります。
でも現実世界では中々そういう訳にはいかないというのが実際のところ。
一応こんなこと言いながらでも医療職で、感情労働ともいわれる職業についていますから、感情を揺り動かされる場面は何度も経験しています。
とはいえ共感するということには繋がっていません。
特に仕事を始めてからというもの、対象の方に共感を覚えるということはこれまでなかったように思います。
なぜそのようになったのかははっきりしませんが、体験をしているのは自分ではなく、その方の経験だから、安易に共感などしてはいけないのではという気持ちがどこかにあるのかもしれません。
苦しいだろうなとは思う。でもどんな風に、どのぐらい苦しいかはその人にしかわからない。
苦しい表情をされる方もいらっしゃいます。それを見て苦しいだろうなとは思うし、声を掛けて欲しそうな人であれば、「苦しいですよね」「大変ですよね」と言葉をかける時ももちろんある。
でも共感しているかと言われるとそれは違うように思う。
自分の経験でわかる範囲で、その場に合うかなという言葉を選んで、言葉をかける。
そのため、すごく時間がかる。言葉に詰まる。話す時にすごく緊張する。ということをよく経験します。
そうするとめちゃくちゃ疲れます。
だから仕事が好きでないのかもしれません。
向いていないと思うこともしばしば。
共感ができないということに加えて、昨日の話にも出た目標の無さ。
この職業においての目標が特にないことが、仕事が好きでないということにも繋がっているのではと、指摘されております。
皆はどんなことをモチベーションに仕事を続けているのかなと最近よく考えます。
この文章をもし最後まで読むような奇特な方がいらっしゃれば、是非ともどんなことをモチベーションに仕事に取り組まれているか教えてください。
仕事に前のめりになって取り組まれている人を見ると尊敬します。
僕にはない部分を持っているから。