いえるの日記帳

「いえる」とは癒える、言える、家る場所を提供するお店のこと。店の名前は決まったけどサービスは未定。準備中です。

親知らずの抜歯を終えての感想

こんなことに感想書く必要があるのかなとは思うけど、一応体験したこと残しておいた方が良いような気がして。

 

初日は午後2時に入院し、色々と看護師から問診され、食事時間やバイタル測定の時間など入院時の注意事項についての説明を受ける。

その後執刀医が翌日の手術に関して簡単に再度説明、オペ室看護師の問診、麻酔科医からの問診、夕食までベッド上で過ごす。

夕食後は特にすることがなく、19時台に看護師が来室されバイタル測定をして消灯時間の21時まで本を読んだりしながら、ベッド上で過ごす。21時以降は絶食。1日ほとんど動いてないので、眠りにつくまで時間がかかった。

 

2日目は朝7時ごろに看護師が来室され、バイタル測定。11時から手術があるので、麻酔のルート確保?のために8時から点滴開始。その後は絶飲食となる。

11時ちょっと前に看護師に連れられ、徒歩にて手術室まで行く。

手術室まではスタッフ専用のエレベーターにて行ったので、ちょっと特別感を感じながら少し緊張感が出てくる。

手術室に到着。到着すると昨日問診に来た手術室の看護師が待っておられ、氏名を確認された。

今回の入院で知ったのだけど、これほどまでに何回も本人確認をされるのだなと。

それだけ患者間違えがないように気を付けないと、間違えが起こりやすいのかと。確認される方は面倒と感じるけど、確認する方も一々面倒だろうなと思う。

 

高校時代に一度全身麻酔での手術を受けたけど、その時は元気だったのにもかかわらず、ストレッチャーでの移動だったので、周囲の状況が全然わからなかったけど、今回は徒歩にて自分が寝る手術台まで行ったので、周囲の状況を見ることができて面白かった。

普段見ることない場所を見られるというのは良い経験になる。

思った以上に手術室が多くてびっくりした、地方の病院なのでそんなにたくさんはないかと思ったけど、僕の確認できただけでも8つぐらいはあったように思う。

通路を看護師たちが忙しく歩きまわっていた。色々な機材も置いてあったように思う。

手術室は一番奥の手術室で、部屋に入るともちろんだがすでにすべて準備されており、物々しい雰囲気というか、あーこれからあそこに寝て手術するのかと思うと不思議な感じ。だって奥歯を2本抜くだけなのにという感覚がこの時もまだあった。

そんな軽い手術にもかかわらず、こんなしっかりとした手術室で、さっと見た感じではスタッフの方々が6人程度はいた。

看護師に連れられて、ベッドまで案内された。手術のベッドは思った以上に狭く、ストレッチャーとほぼ同じぐらいから。人の胴体がギリギリ乗るぐらいの大きさで腕ははみ出るので、腕を載せる台が横についていた。

その狭いベッドに寝かされると、心電図や酸素を計測する機械にそれぞれ繋がれ、名前と今日の手術内容に関して聞かれた。まだここに来ても患者の取り違えの可能性があるのかと思うとびっくりする。過去にあったからこそこうやって何度も確認するのか。

 

手術台に寝かされてから数分何もすることがなかったのだけど、その間にもスタッフの方々はいそいそと何やら準備をされたいた。

ここでも歯2本抜くだけなのにこれほどの方々に関わって頂いて有難いなと思った。

今から何時間かかるかわからないけど、僕のために数時間これほどの人が拘束されるのかと思うと人件費はいかほどかとか余計なことを考えたりもした。

そんな場違いなことを考えていると麻酔科医から声をかけられ、はっきりと聞き取れなかったけど、注射針が刺さっている左手が冷たくなるような感じがあり、その後顔の周囲がグーッと圧迫されるような、血の気が引いていくような何とも言えない感じになり、そこから意識が無くなった。

強くゆすぶられ、聞こえますかと何度も声を掛けられ、目を覚ますと手術は終わっていたようで、鼻の奥に強い痛みを感じ、目の周りが涙か何かでベトベトになっており、上手く目を開くことが出来なかった。

何かよくわからない状況だったけど、聞こえますかと言われるので聞こえますと答え。

痛みはありますかと聞かれたので、鼻が痛いですと返答した。

鼻の痛みに関しては当然あることなのか、特に何も確認されずスルーされた。

術部の痛みよりもその痛みの方が僕的には辛かった。

縫合した部分の止血のためにガーゼを嚙まされていた。

このガーゼが何とも言えないぐらいに不快で、これを噛んでいることによって歯茎が圧迫される痛みと中途半端に口が開いているので、顎がめちゃくちゃだるかった。

 

手術は11時から始まり、自分の病室に帰ってきたのが14時を過ぎていた。

病室から帰って来ても心電図と酸素のモニターは接続されており、さらには鼻に酸素のチューブがつけられ、点滴も入っていた。この管に繋がれているというのも不快感が強くこれが17時まで続いた。この時間が何よりも辛かったかもしれない。

拘束されているという感じが非常に強かった。

 

17時まで寝て起きてを繰り返したが、鼻の奥の痛みとガーゼの不快感は取れず。

その間に何度か看護師が来室され、取れないか聞いても医師の指示がないと外せないと言われ我慢した。

後になって分かったことだけど、ガーゼに関しては出血がある程度止まっているのが確認出来たら外しても良かったらしい。にもかかわらず医師がその指示を出していなかったみたい。まあ仕方ないけど、そこは医師か看護師どちらかが確認してくれたらよかったのにとも思った。

 

点滴以外の管は外れ、ガーゼも外れてすごくスッキリし、ようやくベッドから起き上がってもよいとなり、看護師付き添いの下立って、歩いてみた。もっとフラフラするかなと心配したけど、スムーズに動くことができ、ようやく一人で動けるようになった。

 

その夜も食事はなかったけど、しんどくかったので、お腹は空かなかった。

その後も点滴だけは続き、21時頃に抗生剤の点滴を看護師が打ちに来た。全ての点滴が終わったのが、23時。夜勤とは言え看護師も色々と夜まで作業があって大変だなと思った。

全ての管から解放されたので、ゆっくり眠れるかなと思ったけど、抜歯したところの腫れが気になり、思うように寝返りが打てずあまり眠れなかった。

 

翌朝から食事が再開され、お粥を何年かぶりに食べた、少し染みるような感じはあったけど、気を付けながら少しずつすするように食べた。前々日の夜から何も食べてなかったこともあって、すごくおいしかった。体がしんどかったので、全部食べれないかなと思ったけど、完食できた。

その時に気付いたけど、唇の内側に口内炎が4か所出来ており、さらに唇の両端が少し避けていた。なんか口が開きにくいなと思ったけど、その影響だったかと。手術中に大きく口を開くために器具を装着していたり、患部を見るためにグイッと引っ張られたことによってできた傷だろうと思う。これがこのあともしばらく続いて少し辛かった。

 

朝食後、医師から外来に来るように言われ、最終の診察が終わり、最後に抗生剤の点滴が終わったら帰っても良いということになり、9時過ぎから点滴が始まり、1時間程度で終わったので、帰り支度を済ませ、病室を出た。来た時は色々と看護師が対応してくれたが、帰りは特に誰も対応なく、詰所の事務の方に帰りますと告げて病棟を後にした。

 

幸いにも術直後から強い痛みを感じることはなく、手術の影響をあまり受けることなく、生活出来ているのもありがたい。

ただ、術部の腫れというか、頬から顎にかけての腫れが日を追うごとに大きくなり、昨日がピークで輪郭が完全に変わるぐらいに貼れていた。

元々面長の顔なのに、可愛く言えばハムスターだけど、実際のところはおにぎりみたいになっていた。当面マスクを外して人と会うことは避けたいぐらいに腫れた。

それも今日になって少しずつましになってきているので、少しほっとしている。

 

とりあえず抜歯が上手く行って良かった。

言葉通り、大丈夫きっと上手くいくよ。で良かった。