いえるの日記帳

「いえる」とは癒える、言える、家る場所を提供するお店のこと。店の名前は決まったけどサービスは未定。準備中です。

おっちゃんと星野仙一になった僕と

時々、いやしょっちゅうかな。夢見てます。寝てる時も起きてる時もどっちもですけど。夢見ます。ほんで変わった夢というか、現実的ではない夢を見ます。当たり前か。寝てみる夢は非現実的なことが多いわな。昨日はなんと人生で初めて号泣して目が覚めました。あれは凄かった。あんなに泣くことないと思うんですけど、マジで泣きました。夢の中で号泣してんだなと思ってたら、目が覚めたらボロボロ涙が出てました。

まあどんな夢だったかというと、ホームレスのおっちゃんに出会い、途中からというか最終盤に来て僕が星野仙一になってアテネオリンピックの時の野球日本代表のコーチ陣と再会し励ますという夢でした。統一感0なんですが。こんな山だったんですよ。

昨日の夢はよく覚えています。なんでかな。

 

ホームレスのおっちゃんは橋の下で生活しています。とても、気の良いおっちゃんで自分のためではなくて周囲のために何かすることを喜びだと感じています。でもおっちゃんは周りに迷惑かけてはいけない、人と合うと面倒に巻き込まれるのも嫌だからと日中は家、といっても橋の下にブルーシートを括り付けたような囲いの中で生活しています。なのでおっちゃんが外へ出てくるのは日没から夜明け前まで。暗闇ですれ違っても誰だかわからないような時間帯にしか外に出てきません。というのもおっちゃんは幼い時に見た目でいじめられたことがあります。おっちゃんは一般に言うところの奇形が顔面にあります。とても醜いと小さな頃から言われてきました。でもそれは事実かどうかは誰も知りませんでした。夜会っても、顔面がどうなってるかはよくわからないからです。しかもおっちゃんがいる橋の近くは街灯もないところです。日中は車の往来や自転車に乗った人など良く通るのですが、夜になるとタクシーぐらいしか通りません。なので、タクシーの運転手さんなんかはおっちゃんが土手から道路に上がってくるところを見たことがある人もいるらしいんです。その人たちも口を揃えておっちゃんは醜いと言っていました。だから誰もその橋に近づこうとはしませんでした。小さい頃の僕は自転車で出かける時にその橋の上を良く通ったので、橋の端っこの方を走って下を覗き込むんですが一瞬しか見えないのでブルーシートがチラッと見えるぐらいしか見たことがありませんでした。止まって見ることも出来たけど、もしその醜いおっちゃんと目があったりしたら襲われるんじゃないかなと思ってとても怖くて止まって見ることなんでできませんでした。なんせビビりだから。でも中学生ぐらいの時にともだちでそのおっちゃんのところに行ってみようという話になりました。それまで周囲の人でおっちゃんの姿を見たことがあるという話を聞いたことが無かったので、俺らが1番に見ようぜと誰かが言い出してノリでその企画にさ参加することになりました。やっぱ中学生って調子に乗りたい年頃なのかどうしてもそういう興味本位で行動しちゃうところがありますよね。やめときゃいいのにってことを軽くやっちゃいますよね。怖いもの知らずというのか、ただの純粋な好奇心の塊なのか。

と言うわけで友達5人でおっちゃんのところに行くことになった訳なのですが、それまでに一悶着ありまして、行っただけじゃ意味無くないみたいな謎のノリが出てきて、行ったからにはなんかしようぜとなりまして、行ったって話しても誰も信じてもらえないから何か証拠が必要だろうと。その当時は今みたいにスマホがなかったので、どうしようかとなりましてかと言ってデジカメなんかもまだそこまで普及してない時代です。友達がそういえば家に写ルンです姉ちゃんのやつあったわとなりまして、写ルンですで撮ったらどうやろとなって、それは名案だと言うことで作戦は結構されました。しかし、当日写ルンです係の友達は恐れをなしたのか、体調不良だと言うことで行けなくなりました。残された4人はどうしようかとなりましたが、ここまで来たら行くしかないやろとまだ謎のノリを引きずっており決行されることになりました。証拠はおっちゃんにサインをしてもらったら十分やろと言うことになり落ち着きました。

まあこの辺で夢なのでだいぶ場面が飛びまくりまして、どうなってどうなったかは分かりませんが僕はおっちゃんと2人でいました。話をしていたのです。なんの話かははっきり覚えてないし。いつの間にかおっちゃんが醜いという話はどこかに霧散し、おっちゃんは実は田山涼成さん?だったかな名前忘れたけど、あの人がおっちゃんの正体でした。

なぜホームレスになったかという歴史もそこそこに僕はそのおっちゃんと仲良くなって、困り事があったらおっちゃんに相談に行っていたようです。

そんなおっちゃんがある日、俺実はもう死ぬんよといつになく悲しい顔をしていました。どうしたと聞いてもハッキリと答えてくれませんでした。でも気づくと周りにカメラマンがいて、僕達2人のことを撮影していました。というか実はずっとカメラは回っていたらしく、僕はドラマの撮影にずっと参加していたそうです。

しかも謎設定で、田山さんは星野仙一さん役らしいんです。星野さんがホームレスなったとかそんなんないでと心の中でツッコミつつ、しかも僕が中学の時は確か中日の監督やってるはずやのに意味わからんと思いながら、僕はそれでもおっちゃんと仲良くなってたから真剣なおっちゃんを見捨てて、死ぬとか嘘やろ!何言うてんの?とか言えませんでした。静かに悲しそうな星野仙一さん役に徹している田山さんの横で佇むしかありませんでした。

なんならそんなこと言わんといてよおっちゃんとか言いながら泣くフリすらしていました。

泣き始めた瞬間に僕はいつの間にかリアル星野さんになっていました。

ヤバいぞこれはと思いました。何がヤバいのかはわからんけど、直感でヤバいと思いました。なんかよくわからんけど。

星野さんにらなった僕はアテネのコーチ陣を橋の下に呼びつけることにしました。

盟友である山本浩二さん、田淵幸一さん、そして大野豊さん。多分その3人だったと思います。

3人もびっくりしますよね。急にどこか訳のわからん場所に呼び出されていつの間にか星野さんがホームレスな訳ですから。にも関わらずみんなめちゃくちゃ普通な態度で察してるんですよ。よー!みたいな感じで笑顔で3人ともやってきました。めちゃくちゃ自然です。なるほどこれは撮影かと思って周りを見回すとカメラがないんですよ。

これはリアルな感じで星野さんがホームレスになっているのに誰も疑問を持ってないんですよ。名将と言われた星野仙一がホームレスなんですよ。にも関わらず普通に振る舞うってどういう状況やといくら盟友であると言えど心配するやろ。後輩の大野さんは気を遣っていつも通り振舞ったとしても、浩二と幸一はなんから突っ込めと思ったけど、なんの疑問も持たずにブルーシートの住まいに入ってきました。何回も来たことがあるような感じで土手を降りて迷いなく入ってくるんですよ。星野さんもホームレスであることを恥じるでもなくすごく堂々としてたんですよ。

3人揃ったところで、僕はみんなに話始めました。そうなんです僕星野さんとなって話しています。実は俺死ぬねんって。この話をしたらホームレス姿には微塵の驚きも見せなかった3人が急に動揺し始めました。おい、冗談はよせよとか言いながら。その前にツッコミどころあったやろと思いながらも、僕はセリフかのように滑らかにそして訥々と話始めました。

実はな、俺あと1週間ぐらいで死ぬねんと。なんでかわからんねんけどそんな気がすんねんと。金もないから病院も行ってなくて、医者に診てもらった訳じゃないねんけど。わかんねんこれは死ぬ時やなって。1週間もないかもしれへんって。だから最後にもう一回お前達に会いたいなと思って今回読んだんよって。言うてました。状況的になんのこっちゃですが、皆さん一応に泣いておられました。

1週間後に死んだかどうか確認しに来て欲しいからもう一回集まってって言うてました。それで解散したのです。

そして1週間後になったら、今度は僕はカメラマンになってました。そして、さっきの4人と何故がおっちゃんもいました。僕は5人のやり取りを撮影してました。そうするとおっちゃんが話始めて、俺生きてわ!よかった!って言うてました。一同感動の渦でした。それを僕はめちゃくちゃ近くで、カメラが本人達にぶつからんとするぐらいの高さで撮影してました。良かったなーってみんな言うてます。おっちゃんが1人1人に声かけてます。

「浩二、お前は大事なところで逃げる癖がある、これから人生何があっても逃げるなよしっかりと立ち向かえ!」浩二号泣。

「田淵、顔がいいからって調子に乗るなよ!人間は心や!心意気やぞ!」田淵も号泣。

「大野、お前は良くやってるこれからも期待してるぞ!」大野褒められて号泣。

そしてそれを見た僕はカメラを抱えたままで、ヒクヒクなるぐらい号泣して、最後にはカメラを放り投げて、5人で円陣を組んで号泣していました。

目が覚めたらまだ号泣きていたという話です。

 

この話の8割は後付けでした。面白かったかな?僕は凄く面白かった。

また夢を肉付けして書いてみようかな意外と楽しい。思考を形にするだけじゃ無くて、夢をさらに膨らましてテキトーに書くという手法ですね。

夢小説ですね。シリーズ化しても面白いかも僕だけやけど。

大丈夫、きっとうまくいくよ。

自分だけでも楽しんでたらそれはそれで良いんじゃないかな。