以前なんかの記事で読んでこの著者のことを知りました。
真剣にウンコのことを考えておられるところに感銘を受けました。
一般の人はあまり向き合うことのないことに対して、
こんだけ本気で向き合っているところがすごいなと思って。
肩書が糞土師(ふんどし)ってかっこいいですよね。
この言葉のセンスが好きです。
文中にはこれでもかっていうぐらいに、
「ウンコ」「ノグソ」というワードがでてきます。
日常的に使う言葉ではないし、
大人になってから使うには憚られる。
上記のワードは一般的には否定的な印象を持ちますが、
著者はめちゃくちゃ真面目に語っています。
笑ってはいけないけど、なんか笑ってしまいます。
嘲笑しているわけではなく、この人の文章を読んでいると、
自然とにこやかになってきます。
さらには極端な発言もでてくるので、爆笑してしまうこともあります。
読んでてすごく楽しい。
何を食べたとしても自然の命を頂いている以上、トイレにウンコをして下水処理場で処理してしまっては、自然と共生できない。
と説いておられます。
たしかに、自然から命をもらったのに、トイレにウンコ流してしまったら、
繋がり途切れてしまいますよね。
ウンコも土に返せば虫や菌類などによって分解され、植物の栄養になります。
その植物を食べたり、その植物を食べる動物を食べたりすることによって、
人間は栄養を得ることができる。
循環が生まれるということですね。
その循環を人間自らが断ってしまっていることを危惧されています。
自然環境のことを憂いているのと、
災害時のことに関しても言及されておりました。
災害時はトイレが使えない状況で、携帯トイレだけでは対応ができないと。
携帯トイレは結局燃えるごみとして処理されるので、
ゴミ焼却場が災害で稼働していなければ、ウンコは処理することができない。
でもノグソをするとウンコが土に還るので水が無くても大丈夫と。
そしてこの本のメインは葉っぱノグソのことなので、
葉っぱでケツを拭きましょうと言っておられます。
葉っぱで拭くことで紙も無くても大丈夫と。
お尻で見る葉っぱと称して、
様々試した結果を「葉の質」、「尻触り」、「拭取力」で評価されています。
すごいなとは思うけど、正直いきなり、葉っぱでケツを拭く勇気はないです。
それにノグソをする勇気もまだない。
この本を読んでも即実行に移すことは難しいとは感じるけど、
面白い視点ではあるなと。
ウンコと真剣に向き合う時がついに僕にも来たなと感じています。
実行は難しいけど、下の言葉は頭に叩き込んでおこうと思います。
「食は権利、ウンコは責任、野糞は命の返し方」
この考え方大事やなと思うから、
水洗便所ではなく、
コンポストトイレを将来的には検討したいなと思いました。