時差で疲れ、ジジイにマッサージに連れていかれ疲れ。
スタートから疲れ果てた僕には観光地を楽しむ余裕はありませんでした。
マッサージが終わってビルを出たらジジイの姿はそこにありませんでした。
知らない町に一人で置いて行かれて、途方に暮れましたが、
ここでようやくようやく「地球の歩き方」役に立ちました。
なんとかホテルにたどり着き、なんとか初日を終えることができました。
翌日から予約したツアーに参加しました。
時間と場所だけなんとなくわかってたので、
まってたらハイエースがやってきて、それに乗り込んだら、
また別の集合場所に連れて行かれ、
そこで観光バスに乗りました。
ほんでたしか、
なんとか国立公園行って、今は無きタイガーテンプル行って、
水上マーケット行って、ワットポーを見て終わったんじゃないかな。
ひたすら写真は撮ったような気はするけどあんまり覚えてない。
別のツアーでアユタヤ遺跡に行き、第二次世界大戦戦争博物館行って、
また別のツアーでピピ島へ行って、ムエタイ見て、シュノーケリングしました。
結構盛りだくさんのツアーやったような気がするけど、
あんまり覚えてない。
楽しい思い出ってあんまりないかも。
鮮明に覚えているのはバンコクで自分で入った宿が絶望だったこと。
たぶん最終日に泊まるところがなくて、
フラフラしてたら、1泊500円ってところをみつけて、
最後やしやすいところで適当に眠れたらええかと思って、
入ったんですけど。
安いだけあって、窓がまずありませんでした。
そんなことある?って思ったけど、500円やしと思って妥協しました。
そしたら、あの蒸し暑い国タイにも関わらず空調なくて、
めちゃくちゃでかい扇風機が壁についてるだけで、
風量は確かにすごいけど、プロペラみたいな音で風送ってくるから、
うるさいし、風強いだけで生ぬるいしで眠れませんでした。
ほんでシャワーついてたんですけど、もちろん水です。
それだけならまだしも排水溝が小さくて排水悪いし、
バスルームと部屋の区切りが木枠だけやから、
水出し過ぎたら部屋に溢れそうになるからチョロチョロしか使えんって。
んで、灯りつけてもぼんやり薄暗いからなんか気分が滅入るという宿でした。
タイって微笑みの国って聞いてたのに全然微笑んでないけど、俺って。
なりました。
そんなタイ旅行でも唯一と言っていいぐらい良かった思い出は、
アユタヤ遺跡のツアーの帰りのバスで会ったおじさんとの話。
おじさんは若い時にバックパッカーで世界中を旅してたそうなんですが、
今はハワイでスキューバダイビングのお店をしていると。
そんなおじさんが教えてくれた話で、
そのおじさんが若い時におなじように世界中を旅したおじさんから教えられた話が、
30歳までに生き方を変えられへん奴はそのあとも同じ生き方しかできひんということでした。
その時めちゃくちゃ感銘を受けて、これは運命的な出会いやと思って、
この言葉大事にせなあかんと真に受けて、30歳までになんとかしようと思って、
その時から焦りだした結果がこれですよ。
やっちまってます。
そして振り返ると別に30歳とか年齢関係ねーわと思うに至りました。