いえるの日記帳

「いえる」とは癒える、言える、家る場所を提供するお店のこと。店の名前は決まったけどサービスは未定。準備中です。

「毛」との不毛な戦い。

最近年齢を感じることが多い。

以前にも書いたけど、疲れがでやすいとか、ストレス耐性下がっているとか。

これって確かに年齢を感じる要素ではありますが、

完全な主観ですよね。

別に疲れやすいからと言って年齢の影響かわからんし、

ストレス若い時だって十分感じる場面はたくさんある訳で。

 

そんなレベルではなく、より確実に、そして客観的に

年齢が迫ってきている感がすごい出来事が増えています。

 

それは「毛」です。

 

「毛」って客観的すぎますよね。

生えてないか生えてないか。だけだから。

人によってこれは「毛」生えてますね~とか、いやいやこれは「毛」生えてないよとか

無いわけで。

誰がどう見ても生えてるもんは生えてるし、生えてないもんは生えてないんです。

 

今回僕がお送りしたい「毛」の話は、生えてない方ではなく、生えてる方です。

 

僕は結構体毛少ない方だとこれまでは認識していました。

すね毛は人並みですが、腕毛は結構少ないし。

腋毛は気をつけの姿勢ではちょびっとだけはみ出ますが量はそこまでです。

せな毛も生えてませんしね。

 

ところがですよ。

最近徐々に僕の身体が「毛」に侵攻され始めているんです。

それはまず胸毛から始まりました。

ぽつぽつと誰がどう見ても「毛」が芽生えはじめ、胸毛と認識できるほどに成長してきているんです。

ただ僕は胸毛が嫌いなので、見つけては抜きを繰り返しています。

 

侵食は胸だけでなく腹にも及んでいます。

世間で言うところのギャランのドゥーですね。

こちらの方が侵攻が激しいです。

「毛」の芽生え当初はひたすら抜いてましたが、だんだんとめんどくさくなって、放置していると今度は抜くのが痛くなって、降参することにしました。

そのため、今は10本程度がへそ周囲に君臨する形となり、その領域は「毛」に献上することとなりました。

 

これだけで済めばまだ良かったのですが、「毛」の侵攻は手を緩めることはなく、ももの裏の合戦、玉の裏の合戦ではあっという間に「毛」の手中に収められました。

 

言うてもです、言うても「毛」の侵攻もこれで収まるだろうと安易に考えていましたが、そんなはずは「毛」だけに毛頭ないようで、今朝驚愕の事実を知ることになりました。

昨日の夜から虫が飛んでいるような感じがあって、うっとうしなと。

どこともなく、ファサファサする感じがしていました。

なんやねんこの気持ちの悪い感じと。

それは起床後も続き、耳の周りがなんとなくファサファサしてるなと。

寝てるまに耳に入ったのかなと思って、なんども耳の穴をほじくり変えてしていたのですが、一向に止むことはなく、これは参ったなと。耳鼻科行かなあかんかなと思いながら、横を向いた瞬間に僕の正面に座っているつれあいから、「えっ?」って。言う声が聞こえまして。

僕は「何が、えっ?」と聞き返したところ、「毛が出てるよ」と「耳毛が」と。

衝撃の一言でした。

 

中学校の時にパンを売りに来てたおっさんの耳毛が爆発してて、そのパン屋のことをみんなで「耳毛パン」といじっていた俺の耳に毛だと?

俺の耳のファサファサは虫ではなくあの「耳毛」だと?

そんなはずはないと。

そう思って再度耳をほじくり返してみました。

まだファサファサしています。気持ち悪い感じ。

ほじくるたびに耳の穴の奥の方がファサファサしています。

耳毛やったら穴の外に出てるはずやから、耳の奥がファサファサするのはおかしい。

やっぱり耳毛ではないと確信しました。

でも、穴に差し込んだ人差し指を抜く瞬間にファサファサが一緒に穴の外の方についてくるのです。ファサーっと。

異常を感じた僕はそのファサーが耳の穴の入り口のぽっこりしたやつの頂点に来た瞬間に人差し指と親指で摘んでみると事にしました。

摘んだままゆっくりと引っ張ろうとするとぽっこりの部分にテンションがかかりました。

その瞬間戦慄が走りました。「毛」だと。

「毛」だけに身の毛もよだつ思いでした。

たしかにそこには「毛」が存在していました。

あるはずもない「耳毛」が。絶望でした。

もし僕がパン屋になろうもんなら、陰で「耳毛パン」って言われるんだと。

完全にブーメランです。

「耳毛パン」が僕のもとに帰ってきました。

でも僕は「耳毛パン」にはなりたくないと思って、

意を決して、力任せに引っ張ってやりました。

多少の痛みは伴いましたが、見事に「毛」を退治することができました。

抜けた「毛」は何とも気の抜けた、J型の癖がついた「耳毛」でした。

だから耳の中がファサファサしてたんだー、と一人納得した朝のひとときでした。