いえるの日記帳

「いえる」とは癒える、言える、家る場所を提供するお店のこと。店の名前は決まったけどサービスは未定。準備中です。

僕には夏の甲子園で3塁打を打つという夢がある。

それはもう絶対叶わないと思っている。

でもどうしても叶えたい夢。

それは夏の甲子園で3塁打を打つこと。

これが叶えられたら死んでも良いとさえ思っている。

なんでか?

それは愚問です。

3塁打ほどエキサイティングなヒットはないと思っています。

 

僕の打ちたい状況は詳細に決まっています。

 

準々決勝。

準々決勝は僕が高校生の時は1日に4試合が行われて、

一番盛り上がっていたと思う。観客動員数も多かったはず。

だから準々決勝でないとだめなんです。

そして第3試合。

一番暑いぐらいの時間でないとだめです。

死にそうになるぐらい暑い時間。

夏の甲子園はそうでないと盛り上がりません。

 

対戦チームは出来たらPL学園もしくは横浜高校

相手チームのピッチャーは大会屈指の本格左腕。

僕の学校は後攻です。ベンチは三塁側です。

中盤までなんとか持ちこたえるも、5回表にツーランホームラン。

 こっちは継投で息も絶え絶えなんとかかんとか凌いできた状況でホームラン、

2点とはいえ精神的ダメージめちゃでかい。

というのも、僕のチームはこれまで打ったヒットは2番バッターの初回に打ったポテンヒットだけ。ノーチャンス。

どう考えてもでかすぎる2点差。

試合はあっという間に9回裏。僕のチームの攻撃。

相手ピッチャーは地方大会から投げ抜いてきており、これまでの連投と暑さで疲労が見えてきています。

それでも力のある投球であっと言う間にツーアウト。

万事休すかと落胆する中で、僕の前のバッターがなんとか粘りフォアボール。

僕の打順は6番です。

スター的な存在というよりは意外性のバッター。

打率は2割5分程度。ホームランは0。ただ得点圏打率のみ4割超えてます。

ツーアウト1塁相手のピッチャーとの力関係から考えると連打は難しく、

チャンスと言える状況ではない。

しかも回は既に9回裏。

どう考えても勝てる確率はかなり下がってきている。

ベンチを見てもなんとか僕の打席に期待をしているものの、

ここまでの試合経過から言って十分善戦しており、

夏の甲子園のベスト8までやってきた。

ここまでこれただけで十分な成績。

若干の諦めムード。

簡単に追い込まれ。ノーボールツーストライク。

プロで言うところのあと一球コールが鳴り響く感じの雰囲気。

相手ピッチャーは焦らず、一球ボールで様子を見て、

ワンボールツーストライク。

ウイニングショットのスライダーを投じてきました。

疲れのためかスライダーが真ん中高めに抜け、

そこを僕は逃しませんでした。

フルスイングした打球は右中間のまん真ん中へ。

浅めの守備位置を敷いていた外野手げ懸命に追いかけるも追いつかず。

点々と転がるボール。

一気に盛り上がる三塁側アルプススタンド。

右中間の奥深くまでボールが転がっている間に2塁を駆け抜けました。

さらにスタンドは盛り上がり、僕は3塁を一気に目指しました。

ボールは中継に繋がり、三塁へとボールは送球されます。

スライディングで間一髪セーフのコール。

立ち上がるとともにベンチに向けてガッツポーズ。

スタンドは歓喜の渦に。

 

三塁打の何が良いかというと、

まずヒット性の当たりが出るとスタンドが湧く、

そして2塁を回るとさらにスタンドが湧く、

3塁までセーフかどうかというタイミングだと観客をハラハラさせることができる。

そして、スライディングで間一髪セーフでさらに盛り上がり。

自分のチームが三塁側であると、ガッツポーズがスライディングから立ち上がった瞬間にキレイ行えるという。

一本のヒットで5度おいしいという素晴らしいヒットなのです。

だからこそ三塁打なのです。

ホームランではないのです。

ホームランでは打った瞬間が一番盛り上がりあとは惰性。

三塁打はセーフと言われるその瞬間まで盛り上がれる。最後の最後まで楽しめるヒットなのです。

三塁打の良さがわかって頂けましたか?

もう打てないと思うとすごく残念です。

だからこそ夢なのかもしれません。

今日の夢これやったらええな。

いささか長文になってしまいました。

でもこれ最後まで読んでほしい。

今までの記事の中で一番思い入れが強いかも。